地球のお茶の約25%を生産する、世界最大産地がインド東北部アッサム地方。
1823年に英国出身のブルース兄弟が野生の茶樹を発見したことをきっかけに、19世紀頃に開拓が始まった英国式紅茶発祥の地としても有名。北海道本島とほぼ同じ約7万8千平方キロメートルの盆地を、ヒマラヤの雪解け水が潤します。政治的には非常に複雑なエリアですが、無数の茶園と水田、果樹園、野生のサイが生息するジャングルなどの風景が印象的な熱帯〜亜熱帯気候の、生命の楽園です。
ゆっくり時間をかけて育った新芽が、雨期直前の初夏である5〜6月に製茶され、濃厚な味わいと自然な甘みを併せ持つクオリティー紅茶となります。
時にダージリンの高級品以上に評価されるのが「ゴールデンチップス」の紅茶。伝統的な製法の紅茶を作る際に、発酵した茶葉のエキスが、銀色の産毛に包まれた新芽を黄金色に染まることから誕生する希少品です。
また現在の主流であるミルクティーに最適な人気のCTC紅茶(注)も、コクと甘みが重なる深い味わいに仕上がります。