ルピシアだより 2014年10月号
チェック

旬のアッサム
ゴールデンチップスの紅茶とミルクティー

世界最大の紅茶産地

地球のお茶の約25%を生産する、世界最大産地がインド東北部アッサム地方。

1823年に英国出身のブルース兄弟が野生の茶樹を発見したことをきっかけに、19世紀頃に開拓が始まった英国式紅茶発祥の地としても有名。北海道本島とほぼ同じ約7万8千平方キロメートルの盆地を、ヒマラヤの雪解け水が潤します。政治的には非常に複雑なエリアですが、無数の茶園と水田、果樹園、野生のサイが生息するジャングルなどの風景が印象的な熱帯〜亜熱帯気候の、生命の楽園です。

ゆっくり時間をかけて育った新芽が、雨期直前の初夏である5〜6月に製茶され、濃厚な味わいと自然な甘みを併せ持つクオリティー紅茶となります。

時にダージリンの高級品以上に評価されるのが「ゴールデンチップス」の紅茶。伝統的な製法の紅茶を作る際に、発酵した茶葉のエキスが、銀色の産毛に包まれた新芽を黄金色に染まることから誕生する希少品です。

また現在の主流であるミルクティーに最適な人気のCTC紅茶(注)も、コクと甘みが重なる深い味わいに仕上がります。

注:CTC製法とは?
特にミルクティーのための濃厚な風味を得るために、茶葉を潰し、引き裂き、丸めて作った(クラッシュ、ティアー、カール=CRUSH、TEAR、CURL)紅茶のこと。高品質な紅茶を比較的リーズナブルに作ることが出来る。1930年代よりアッサムや隣接するドアーズで普及し、世界各地へ広まった。
最新産地レポート

6月初旬、夏摘み紅茶を製造中のアッサムを訪問しました。今年は例年に比べると気温が低いとは言うものの、アッサムの熱気と湿気を含んだ空気は濃く、茶樹には活力がみなぎっていました。出来立ての紅茶は、肥沃なアッサムの大地のエネルギーを凝縮したようなコクのある味わい。また製茶工場の中に漂う、新鮮な青いトマトのような甘い芳香や、現地の生乳でいれた濃厚な甘みのあるミルクティーの風味も忘れられません。今年は伝統的なゴールデンチップスは甘く華やかな香り、CTC製法(注)は深いコク、いずれも個性と特徴がしっかり出たラインアップとなりました。ぜひ旬ならではの味わいをお楽しみください。

今年の旬を楽しむブレンド

アッサム ゴールデンチップス

濃厚で贅沢なコクと甘い余韻。ゴールデンチップスが眩しい上質な夏摘みアッサム紅茶ブレンド。旬のアッサムの魅力をぎゅっと詰めこみました。

貴重なスペシャルティー
極上の味わい ゴールデンチップス

ドゥームニ ゴールデンチップス クオリティー

金色の新芽が輝くアッサム夏摘み紅茶の極上品。甘い蜜香の陶酔と優雅なコクの競演。見た目にも豪華なので贈り物にもおすすめです。

季節の特別な風味

アッサム クオリティー CTC

旬ならではの豊かな甘みと深みのあるコク。ミルクと相性抜群のアッサム夏摘みブレンド。ミルクをたっぷり入れたい方にぴったりです。

旬の味わい 農園指定品

シロニバリ クオリティー

旬を感じる人気茶園によるアッサム夏摘み紅茶。フレッシュな香り、まろやかで甘い味わい。定番の4303シロニバリとは一味違う旬の味わい。

バナスパティ クオリティー

黒蜜のような香ばしさにトロッとした甘みが調和。バランスのよい旬のアッサム夏摘み紅茶。ぜひミルクとお砂糖も加えてみてください!