ホーウィック子爵へのインタビュー

ホーウィック子爵へのインタビューは1時間に及びました。本誌では掲載しきれなかった内容をご紹介します。

15人の子供を館で育てたグレイ伯爵は、どのような父親だったのでしょうか?
「グレイ伯爵は子供たちに自分を、ファーストネーム(名前のチャールズ)で呼ばせていました。」
当時の貴族社会では、乳母が子供を育てるのが通例で、子供は実の親となかなか会いませんでした。家族をとても愛していたグレイ伯爵は、現代の父親像にも通じるような子育てをしていました。
現在、世界中で販売されているアールグレイ。どのような経緯でこのお茶は販売されるようになったのでしょうか?
「アールグレイはグレイ伯爵が接待で使用するお茶として、あるお茶屋に製造を依頼した。そのお茶屋からアールグレイを売ってもいいかと打診され、許可したのが販売の始まりです。」
グレイ伯爵は商売上手ではなかったようで、商標権などの権利を自分で持っていませんでした。アールグレイがどんなに売れても、グレイ伯爵の元にお金は全く入りませんでした。
グレイ伯爵が中国へ行って持ち帰ったレシピを基に、アールグレイが作られたというお話も伝わっています。グレイ伯爵は中国へ行ったことがあるのでしょうか?
「グレイ伯爵は中国へ行っていない。その孫やひ孫がインドには行っています。」
グレイ伯爵が中国へ行ったというのはやはり俗説でした。館にはインドのムンバイから届いた生活用品などが残されていました。
子爵もお茶がお好きだとお聞きしました。一番お好きなお茶は何でしょうか?
「一番好きなお茶はラプサンスーチョン(正山小種)。レモンをちょっと垂らすのが好み。」
意外にもお答えはスモーキーな中国紅茶、ラプサンスーチョン。他に中国緑茶や日本茶がお好きで、朝にラプサンスーチョン、昼に中国緑茶、夕方に日本茶を楽しむことが多いそうです。お茶本来の味わいを楽しみたいので、ミルクは入れないとのこと。
子爵は日本へも植物の収集に来られていますが、お気に入りの場所はありますか?
「日本には北海道や本州など4回行っていますが、一番のお気に入りは屋久島です。」
収集に行く際は、短くてもその土地に4週間は滞在するそうです。ホーウィックの気候に合っている中国・四川省へは12回も訪れているそうです。
ホーウィックの素晴らしい庭園を楽しむベストシーズンを教えてください。
「春の庭が一番楽しい。3月から4月にかけておすすめです。」
春先には庭園のそこかしこで花が咲き乱れます。庭園には世界中から年間で約35,000もの人が訪れるそうです。

最後に、ルピシアだより読者に向けて、ホーウィック子爵から動画メッセージをいただきました。ぜひご覧ください。

≪ホーウィックホール≫
■ 住所 : Alnwick, Northumberland, NE66 3LB, England
■ ウェブサイト : http://www.howickhallgardens.org (英語)
  ※冬季(11月中旬〜2月初旬)はお休みです。