• 全ての商品から検索
商品番号で注文カートの中身My Page

Vol.6 永遠が、たゆたうグラス ダビデ・フーイン ホワイト ムッリーネ

グラス ダビデ・フーイン ホワイト ムッリーネ

ヴェネツィアン・ガラスには、アドリア海の輝きが記憶されている。

約4000年前にメソポタミアからエジプト周辺で誕生したガラスは、古代ローマ帝国やイスラム諸国の間で製造や加工の技術を発展させた。10世紀ごろに東方貿易の港として栄える海上都市ヴェネツィアに到来すると、イタリア・ルネッサンス美術と錬金術(化学)の影響を受けて、さらに洗練を極めていく。13世紀末にはその製造技術が国外に流出することを恐れたヴェネツィア政府によって、隣接するムラーノ島にガラス職人と関係者が集められ、島外に出る事を禁止された。当時ヨーロッパで使われたグラスや装身具、鏡などのガラス製品市場を独占し、またアフリカで通貨として流通するなど、ムラーノ島産のガラスは世界中で巨大な利益を産み出した。

その最大の特徴は、ガラス素材自体の高い品質、鮮やかな発色に付け加え、まだ熱く軟らかい状態のガラスが固まる前に、瞬時に加工する巧みの技が織りなす、有機的な造形美である。

このムラーノ島で作られたグラスは、吹きガラスの若きマエストロとして注目を集めるダビデ・フーイン(1962〜)による作品。ムッリーネと呼ばれる装飾と、人の手に自然に収まることをイメージしたシンプルな造形は、お茶の風味と水色(すいしょく)をひきたててくれる。古代から続くガラスの伝統と、ムラーノ島を囲むアドリア海の潮騒を連想させる、たゆたうフォルムが心地よい。

■ ガラスの魔術

かつてガラスは魔術であり、人の手が作り得たものの中で、最も熱狂的に崇拝されたものの一つであった。

その起源はあまりに古く、はっきりしていない。ローマ時代の政治家プリニウスの博物誌によれば「地中海の商人たちが旅の途中、野営した際のこと。積み荷の天然ソーダ塊でかまどをつくって煮炊きした時に、海辺の砂とソーダ粉末が混じって熱せらて流れ出た透明なもの」が起源だという。年代などに疑問が残るものの、おそらくそういった偶然からガラス製法は誕生したのだろう。

初期のガラスは型に流し込んで形を作るなど、手間や時間のかかるものであった。前1世紀頃、現在のシリア周辺で、金属のパイプの先端に熱したガラス(種)を巻き取り、そこに息を吹き込む事で中空の器を簡単に得られるという革命的な技法、いわゆる吹きガラスが誕生。ローマのグラスが古墳時代の日本から出土するなど、世界中に広まっていった。

ムラーノ島産ヴェネツィアン・ガラスは、このローマ時代から続く吹きガラスなどの技法と秘法を伝承し、芸術の域まで高めたことで知られている。

吹きガラスを作るときに、断面に文様のある筒状のガラス片=ムッリーネを溶着したガラス種を使うことで、ゆらめく花のような装飾が誕生する。

■ 海のガラス

一般にクリスタル・ガラスは、その名のとおり水晶のように硬く重いために、細部の加工は研磨やカットなどで行うことが多い。

対して伝統的なヴェネツィアン・ガラスは、まだ熱く軟らかく溶けている状態でガラスを加工する、ホットワークと呼ばれる技法が主流だ。

時間をかけてゆっくり計画的に加工されるクリスタルに対して、職人の一瞬の技によって、あっという間に完成するヴェネツィアン・ガラスの製品。逆をいえば、卓越した技術や素材に対する知識は当然として、最終的な製品のイメージがはっきりしていないと、なにも作る事はできない。また、作者の感覚が、そのまま造形につながっていく。

ヴェネツィア沖の約1.5kmに浮かぶムラーノ島。この島で誕生したガラス製造の技法という秘密と利権を独占するため、島内では貴族と同等の扱いをされながらも、島から一歩足を外に向けると死刑が待ち構えていたムラーノ島の職人たち。

彼らが作り出すガラス製品は、国境や人種、言語を軽々と超えて、大海に乗り出す船乗りたちによって世界中に広まっていった。

生涯を周囲5kmの島の中に閉じ込められたヴェネツィアン・ガラスのマエストロたちが、熱く流れるガラスを整形する際にイメージしたのは、どこまでも輝くアドレア海の光景であり、もしかすると決して見る事の出来ない、その向こうに広がる世界そのものだったのかもしれない。

ヴェネツィアン・ガラスの最大の特徴は、精緻の極みともいえる加工技術による造形。これはまだガラスが熱い間に、金太郎飴のようなガラス棒の断面を切断したチップ(ムリーネ)を溶着して加工したアンティークビーズ。輝くような色彩が印象的だ。

「ヴェネツィアン・ガラス展 アドリア海に咲いた花」開催中 8月18日(月)まで 自由が丘本店

ヴェネツィアン・ガラス研究の第一人者、小瀧千佐子氏による希少なコレクションを展示。イベントや販売も予定しています。詳細は下記までお問い合わせ下さい。

ルピシアティースクール:0120-95-3699 (平日10:30〜18:30)】

今週のピックアップ商品

NEW SHOP OPEN!! 11/14川崎ベイエリアショップ
サントリーとの共同開発 武夷岩茶(ぶいがんちゃ)
台湾茶の本発売
季節のたより 柚子・焚き火

ルピシア季節のおすすめ

ルピシア特設コーナー

ルピシア注文ダイヤル

[受付時間]年末年始を除き無休/24時間受付 FAX専用のお申し込み用紙は、"ギフト用""通常用"の2種類をご用意しております。
下記ボタンより、ご用途に合わせてダウンロードしていただき必要事項をご記入の上、お送り下さい。
ギフト用
  • DOWNLOAD(PDF・43KB)
  • DOWNLOAD(GIF・54KB)
通常用
  • DOWNLOAD(PDF・19KB)
  • DOWNLOAD(GIF・39KB)
English site

モバイルストア

当店の商品は、携帯でもお求めいただけます。

メールマガジンの登録

こちらから、メールマガジンの
登録ができます。メルマガに登録する
特定商取引法に基づく表示プライバシーポリシーお問い合わせティースクールEnglishサイトUSAサイトサイトマップ