メインビジュアル メインビジュアル

ルピシア「お茶と食」のおたより。
SPECIAL ISSUE 2025

ルピシア「お茶と食」のおたより
特別企画 あなたの「お茶のこと葉」 作品発表について

ルピシア「お茶と食」のおたより 2025年6月号の特別企画、あなたの「お茶のこと葉」の作品公募について。
2025年5月22日から6月30日までの期間に、応募総数164件、合計278作品をご投稿いただきました。
今回集まった「お茶のこと葉」は、それぞれが日常の風景や人々のつながり、体験や実感などが込められた印象深いものでした。
中でも特に印象に残った19作品について、この場をもって公表させていただきます。
ご投稿いただきました方々、選考などにご協力いただきました関係者には、改めてお礼を申し上げます。

応募作品より

祖母と鮭の皮茶

大正生まれの祖母の思い出。
夕飯の飯碗最後の一口に、カリカリに焼いた塩鮭の皮を添えて熱い煎茶を注いだ。
令和の今、戦後を女手ひとつで生き抜いた祖母の自負を思う。
香りたつ煎茶を嗜む時、焼鮭の皮ほどの塩辛さが己の人生にあるかと問うてみる。

ペンネーム:ミーシャ&ウルさん

Tea at the City of Parklife

An English Mother said to the daughter,
"Let's have a cup of tea at the city of park."
They are not rich, but live in peace.

A French painter hold a drawing brush
across an woman in the terrace at cafe with seated the grace.

A partygirl stands at Tiffany's with the dream in teabreak.

These are happened in the same weekdays.

ペンネーム:Eclipseさん

アルコールが飲めないと言ったら人生損してると言われた。
味も香りも食事やスイーツとのペアリングもお茶で楽しめるのに。
しかも酔わないからいくらでも飲める。いや嘘かもしれない。
たくさんお茶を飲むと酔っ払ってくる気がする。
美味しいお茶と美味しい食べ物と楽しい時間。私の人生は美しい。

ペンネーム:杏樹さん

お茶を飲む時

お茶を飲む時は、いつだってお嬢様。

ペンネーム:あおさん

42歳と2歳の日常

小さい背中をおっかけて、これまた小さな手を握る毎日。
おむつ替えに、ごはんのお手伝い、寝かしつけ。
公園に行って病院に行って、なんてしていると、あっという間に過ぎていく時間。
昼寝をしているほんのわずかな間、湯を沸かしお茶を淹れてほっとする。
これも私の、私だけの大切な時間。

田中亜季さん

成長とお茶

「お母さん、お茶ちょうだい」
大きくなったら、自分でいれるようになるかぁそんなことを幼稚園の頃に思ってた。

長男が「自分で好きな緑茶の種類を選んでみたい」と言い出した。
思春期の息子といろんな種類を飲んで試して、好みのお茶を買って。
私と2人の時間にお茶を飲もうと言ってくれる。
お茶の時間って、なんて幸せな時間だろう。

ペンネーム:アールグレイさん

ほろ苦い爽やかさ

あまりにも華やかなな香りがしたので、喧嘩中の母の方を向いてしまった。「…飲む?」「…うん。」たったそれだけだったけど、二言だけだったけど、…恥ずかしかったので、黙って爽やかさを飲み込んだ。

ペンネーム:小夜さん

いつものお茶

毎朝飲むのは私のお茶、3グラム200ミリリットル3分半。
毎晩飲むのはあなたのお茶、ぬるいくらいでちょうど良い。

ペンネーム:すみよさん

日日是好日

お茶をいただく日常
今日もいい日
いろんなことがあるけれど
うまくいかないこともあるけれど
でもでも美味しいお茶が飲めるので
日日是好日

石井温子さん

お茶で忘れる

ただボンヤリお茶を飲む。
親の病、子供の行末、資金繰り。
毎日悩む全てを忘れ、
ひたすら、香りを脳にまわす。
「まあ、いっか」
呟いて、少し笑える自分に還る。
日常に戻れる。
お茶があるから。

ペンネーム:モモピソさん

リセットにお茶

「慌ただしいね。お茶にしようか。」
「間に合わないスケジュールだね。お茶にしようか。」
これを言うと、最初、仕事仲間は呆れる。
そのうち、意図を汲んでくれる。
一年付き合うと、仲間から言われる。
「あー、間に合わない。とりあえず、お茶にしようか。」

ペンネーム:モモピソさん

時を超えて

コーヒーにしますか? 紅茶にしますか?
では、お茶にしますと、答えるようになったのは最近だ
旨味はあっても甘すぎず、渋すぎず、すっきりとして、香りも好みのお茶に出会えた時はほんとうに、落ち着く
植物の葉から抽出されたものに癒されるなんて、大昔の先輩方に敬意を表しつつ、今日もお茶を求めている

ペンネーム:紫月夕飛さん

風の夜

ずっと酒は友だった
ずっとお茶は理解者だった
病を得て酒は思い出に
お茶は今も傍に

一杯のお茶で明日また頑張れる私は
まだ大丈夫

ペンネーム:冨田民人さん

茶葉がゆっくりとひらくような幸せ

わたしの夫となる人はお茶を飲まない人だった
朝昼夜とお茶を飲むわたしをいつも不思議そうに見つめてた

やがて時が経ち

わたしがお湯を沸かしている間に、
あなたが2人分の湯呑みを用意してくれるようになったとき
わたしたちこの先もずっと一緒にいられるなって思ったの

ペンネーム:お茶の葉さらさらさん

ティータイム

自分の作法で紅茶を入れる 色を確認、香りを吸い込んで一呼吸、お茶を口に入れ味わう。飲んだ後の少しの渋み(パンジェンシー) 紅茶のある時間 心休まるひととき 日課というほどではないにしても いつまでもいくつになっても持っていたいティータイム       
―ティータイム 目・鼻・口・喉・心と休まる時―

川口和俊さん

合図

母とお茶を飲み始めると、飼い犬が「休憩? だったらかまって!」とやってくる

ペンネーム:古都さん

茶香場

新茶シーズン
葉が青々と繁る茶畑
茶工場の側をゆく時の爽やかな香り
茶産地に住む特権

平出照さん

実家をはなれて

毎朝なんとなく飲んでいた、急須で淹れた緑茶。
ありふれたお茶をありふれた湯呑みで飲む。それはもはやありふれた日常ではない。
もっと感謝しながら味わえば良かったと思いながら、今はより手軽な粉末緑茶。
これもおいしいお茶だが、たまには。
そう思っても忙しさを理由にいつも後回し。

ペンネーム:あずきさん

ばあちゃんの口癖

久しぶりやね。ちょっと茶をしばこか。
ん、どしたん?
あかんで、ほっこりタイムいるで。
そか、えらいせわしないな。
ほな、また一服する時間ちょーだいな。お紅茶待ってはんで。

ペンネーム:信号さん

記念品について

作品を応募いただいた方々には記念品をお送りしました。
また上記作品をご投稿された方々には、冬の夜空をテーマにした オリジナルティーバッグセット最新作 「ブック オブ ティー・アンニヴェール」を進呈します。

ブック オブ ティー・アンニヴェールについて
ブック オブ ティー・アンニヴェール 1 ブック オブ ティー・アンニヴェール 2 ブック オブ ティー・アンニヴェール 3

ルピシアの会報誌「おたより。」

ルピシアの会報誌「おたより。」2025年6月号
特集「お茶のこと葉」も合わせてご御覧ください。

特集「お茶のこと葉」はこちらから

ルピシアでは今後も、お茶をテーマにした様々な作品公募企画を予定しています。 詳細はルピシア「お茶と食」のおたより。をご御覧ください。

ルピシアの会報誌「おたより。」はこちらから
ルピシア「お茶と食」のおたより。ル