花茶とは天然の花で茶葉に香りづけをしたもの。最も代表的な花茶、ジャスミン茶は開花寸前の蕾(つぼみ)を手摘みし、混ぜ合わせた茶葉の中で花を咲かせて香りを移すという工程を何度も繰り返します。花は夜中に咲くため、作業は必然的に夜を徹したものに。くちなし茶も同様に生花で香りづけを行います。
このように手間ひまをかけて作られた花茶は、しっかりと香りつつも嫌味のない柔らかさが特徴。生花由来であることに加え、バランスを見ながら着香する巧みな職人技が、上品な香り立ちを実現しています。
ベースの烏龍茶のすっきりとした味わいも魅力。風味の一体感を損なわないよう、ジャスミンとくちなし、それぞれに最も合うお茶をバイヤーが選り抜き、より香りと馴染むよう製茶後しばらくお茶を寝かせるなどの工夫を重ねています。一口含めば、烏龍茶の爽やかな風味と花香が溶け合い、やさしく染み渡ります。こだわりの花茶をどうぞご堪能ください。

1.2. 台湾最大のジャスミン栽培地・花壇郷。すでに摘み取られていますが、着香には蕾を使用。 3. 一面に敷き詰められたくちなし。 4. 茶葉と花を何度も混ぜ合わせます。