「とてもたくさんのメニューを作ってきたなぁ……というのが正直な感想です」と、京都で開催されたルピシアの試飲イベント、グラン・マルシェからニセコへ戻ったばかりの植松シェフは少々感慨深そう。
「グラン・マルシェで、直接、お客様と接する機会があり、お客様から「あれはもう作らないの?」などと、いろいろなお声をいただきました。あらためて愛されているメニューの多さに感激しましたね」
植松シェフは、早速、過去のメニューを振り返りました。
「ご好評をいただいているメニューのほかに、『あのメニュー、もう少し手を加えて、復活させたいなぁ』なんて、個人的に思うものがたくさん出てきました。“原点回帰”ではありませんが、今月はそうしたメニューを構成し直してみたいと思ったんです。言うならば『ニセコ料理』の“おさらい”でしょうか」
植松シェフがグラン・マルシェの会場で印象に残っているのが、多くのお客様が商品の品質表示を確認されている光景だったとか。
「ひとつひとつ、しっかりと品質表示を確認されているのを見て、お客様の意識の高さ、お客様が安心して食べられるものが求められていることを強く感じました。何か尋ねられれば『僕が選んだ良質な素材で全部作っていますから、安心してください』とお答えできることはとても誇らしいことです。これまでやってきたことは間違っていなかったと確信しました」と語る植松シェフです。