ルピシアだより 2014年10月号
チェック

紅茶が好き
〜お気に入りを見つけよう〜

今月は、ルピシアを代表するオリジナルブレンドティーの魅力を大解剖。「毎日の紅茶」選びが、もっと楽しくなるはずです!

紅茶選びは意外と簡単

日ごとに肌寒くなる秋は、おいしい紅茶が恋しくなります。もちろん、緑茶や烏龍茶も魅力的ですが、爽やかな渋みと力強いボディ感、そしてミルクにも合う深いコクは紅茶ならでは。その包容力のある味わいは、私たちの身も心も優しく包み込んで、じんわり温めてくれます。

紅茶と言うと、種類も多くて難しそうに感じるかもしれませんが、そんなことはありません。毎日の紅茶をお探しなら、茶葉本来の風味が味わえるノンフレーバードティーがおすすめ。なかでも、楽しんでいただきたいシーンをイメージしながら、ルピシア独自のレシピで作り上げたオリジナルブレンドは、お好みの飲み方に合った紅茶を選ぶのに打ってつけです。

オリジナルブレンドには、それぞれコンセプトに応じた味と香りの個性があります。それは産地や農園だけの個性でもなく、フレーバーの個性でもない、ルピシアの「主張」そのものでもあるのです。

ブレンドの真骨頂は?

ブレンドはもともと、農産物という性質上、どうしても品質や価格にバラツキが出てしまうお茶を、一定の味や香りに保つために生まれました。

もっとも、目的はそれだけではありません。何と言ってもオリジナルブレンドの真骨頂は、素材となる数種類から数十種類の茶葉を混ぜ合わせることで、全く新しい魅力を持った味と香りを作り出すことにあります。

その担い手であるティーブレンダーの仕事は、想像力やセンスが求められる、実にクリエイティブな世界。映画のワンシーンからインスピレーションを得て新しいお茶のヒントにすることもあれば、旅先で出会った美しい景色やおいしい体験からイメージを膨らませることも!

こう書くと、何だかとっても華やかな印象ですが、思い描いた味と香りを形にするのは、そう簡単ではありません。「とにかく色々な産地、農園のお茶を毎日飲んで、その特徴を体にしみ込ませておくことが基本です」と話すのは、ルピシアのティーブレンダー。ひたすらテイスティングを繰り返し、ブレンドの配合や浸出時間、飲み方の微調整を積み重ねて、ようやく実現した納得のいくお茶だけが商品化され、皆さまの元に届くのです。

新作3種の魅力に迫る

ルピシアのこだわりがぎっしり詰まったオリジナルブレンド。それぞれどんな個性があるのか、覗いてみたくありませんか?ここからは、この秋、ルピシアが自信を持ってお届けする新作ブレンドティー3種の魅力に迫ってみましょう。

英国で飲んだあの風味 “ユニオンジャック”

まずは、英国旗「ユニオンジャック」の名を冠した新作から。一日に何杯も紅茶が飲まれるイギリスは、世界に名だたる紅茶好きの国。イギリス=紅茶のイメージは強く、ルピシアでもお客様から「イギリスの紅茶が欲しい」というお声をいただくこともしばしば。そんなご要望にズバリお応えする紅茶を開発しようと誕生したのがこのお茶です。

イギリスで飲んだ紅茶の味わいを忠実に再現するため、ブレンダーが着目したのが、日本とイギリスの水質の違い。「日本の水は軟水ですが、イギリスは硬水。イギリスで飲んだ紅茶が日本では別物に感じるのはそのためです。そこで、硬水でいれた紅茶の風味を日本の軟水で再現できたら、お客様に喜んでいただけるのではと考えました」

ブレンダーたちは、イギリスでよく飲まれている様々な紅茶を徹底的に分析。それぞれ軟水と硬水で飲み比べるうちに浮かび上がってきたのが、@少ない渋み、Aコクのある味わい、B黒っぽい水色(すいしょく:浸出液の色)など、硬水でいれたイギリスの紅茶に共通する特徴です。同時にそれらが、英国式ミルクティーをよりおいしくする重要な要素であることもわかってきました。

そのおいしさを軟水で実現するため、「ユニオンジャック」のベースには渋みが少なめでコクもあるケニア産の紅茶を使用。なかでも理想の水色に近い農園の茶葉を厳選。さらにセイロン紅茶をブレンドすることで、イギリスの紅茶らしい青みのある爽やかな香りも再現しています。

「試行錯誤の末、ストレートでもミルクでもおいしく、飲むたびに体に馴染んでいくオーソドックスな味わいの紅茶ができました。イギリスの紅茶をご存知の方には懐かしく、初めての方にはイメージが膨らむような、これぞ本場イギリスの紅茶と言える自信作です」

焼き菓子とベストマッチ “ラタタン”

先ほどの紅茶がイギリスなら、次はフランス。現地で親しまれている数え歌「どちらにしようかな♪」の一節にあるフランス語のリズムからネーミングのヒントを得た「ラタタン」です。甘みとコクが魅力のアッサムをベースに、香りのよいセイロン紅茶などをブレンド。さらに仏領レユニオン島産のバニラでアクセントをきかせました。ストレートも美味ですが、少量のミルクを足せば、ふわりと立ち上るバニラの香りがより優雅な印象を残します。

最大の特徴は、焼き菓子やクロワッサンなど、バターと小麦が主役のシンプルなお茶請けとの相性の良さ。「特にルピシアのクッキー『ロンポワン』とのハーモニーは最高です。紅茶の香りとバターの香りが相互に引き立って絶品」と開発担当のブレンダー。まさに、「今日はどれにしようかな」とウキウキしながらお菓子とのマッチングを楽しんでいただきたい。そんな心華やぐティータイムにぴったりの紅茶です。

ロンポワンクラシック バニラ

ミルクティー好きが絶賛 “テ・オ・レ”

最高においしいミルクティーを作りたい。その一点にとことんこだわって開発されたのが、次にご紹介する「テ・オ・レ」です。以前から販売していましたが、今回はレシピをゼロから見直してリニューアル。アッサム紅茶をベースに、深く濃厚なコクと甘みを徹底的に追求した新しいブレンドに生まれ変わりました。

その名の通り、通常の2倍の茶葉で濃くいれた紅茶に、人肌に温めたミルクを同量注ぐ「テ・オ・レ」で味わえば、紅茶とミルクが一体となったまろやかな甘みに、何とも言えない満足感が広がります。

ミルクティーをこよなく愛するルピシアのスタッフたちからも、思わず「お〜!」と感動の声が上がった最高のミルクティー。皆さんもぜひ、たっぷりのミルクをいれてお試しください。