日本との違いに驚く
「カフェ(コーヒー)がいい人? ティザンヌがいい人?」。フランスでは、大勢の友人たちを家に招いてディナーを楽しむことが多くありますが、食後にホストがゲストに聞くお決まりの質問がこのフレーズです。ティザンヌとは、いわゆるハーブティーのこと。茶の木(カメリアシネンシス)から作られるお茶「thé(テ)」以外の、カフェインを含まない全てのお茶を指します。
中村江里子さん
「私は、日本ではあまりハーブティーを飲む機会が無かったのですが、フランスではとにかくティザンヌが人々の生活に根付いていて驚きました。食後にはティザンヌなんだなと大発見した気分になりましたね」
こう話すのは、2001年からパリに拠点を移して活動しているフリーアナウンサーの中村江里子さん。フランスでは、スーパーでも何種類ものティザンヌが手頃な価格で販売されていますし、レストランやカフェのメニューにも、必ずティザンヌがあります。
「パリに住み始めた当初、我が家には紅茶や日本の煎茶、焙じ茶しか置いていなかったのですが、食事に来た友人たちに毎回リクエストされるのがティザンヌ。これは大変ということで、我が家にも数種類のティザンヌを常備するようになりました」