毎日の日本茶でカテキン生活
世界中で、かつてないほど健康について関心が高まる今日この頃。毎日の健康維持のため、こまめな手洗いやうがい、十分な睡眠と休息、食事の栄養バランス管理などに加えて、日本茶を飲む習慣をおすすめします。
お茶にはビタミンCやミネラル、カフェインやポリフェノールなどの健康成分が含まれています。なかでも日本茶(緑茶)に含まれているポリフェノールの一種、カテキン類は、健康維持をサポートする成分として知られています。
このカテキン類は、日本茶をいれるお湯・水の温度によって、成分の溶出量や体に与える働きも変化します。
熱い日本茶で活動的に
活動的になりたい日中は、日本茶の苦みや渋み成分として知られるエピガロカテキンガレートがしっかりと浸出される、80℃〜熱湯でいれたお茶をおすすめします。
カテキン類を代表する健康成分エピガロカテキンガレートは、抗酸化作用や抗菌・消臭作用のほか、飲む人の年齢に応じたエイジングケアや脂肪の分解、体内時計のバランス調整などをサポートするといわれます。
また熱湯などの高温で浸出した日本茶は、覚醒作用のあるカフェインがたっぷり含まれ、元気になる味わいに。特に深蒸しタイプの煎茶は、香ばしい風味とほのかな苦みや渋みが、お食事のお供にもピッタリです。
冷たい日本茶でリラックス
リラックスタイムにおすすめなのが、日本茶の水出しアイスティー。お好みの茶葉を入れたポットに水を注ぎ、冷蔵庫に3〜5時間置くだけで、簡単に作れます。
冷水でいれたお茶に含まれるカテキン類の一種、エピガロカテキンは、体の中に侵入したウイルスやバイキンを食べるマクロファージなどの細胞をサポートする働きがあるといわれています。
また新茶や、玉露などの上級茶に多く含まれるアミノ酸の一種、テアニンは、ストレスをやわらげたり安らかな睡眠を補助するなど、リラクゼーションをサポートする成分です。
これら日本茶の癒やし成分の働きは、通常は熱によってお茶に多く浸出されるカフェインやエピガロカテキンガレートの働きに拮抗し本領を発揮しきれません。しかし、低温で茶葉を浸出することで、より効果的に機能すると考えられています。