体に優しい組み合わせ
お茶とお酒を組み合わせる最大のメリットは、なんといっても体によいこと。お茶に含まれる成分には、お酒の悪酔いや二日酔い、脱水症状やむくみなどを和らげたり防ぐ手助けをしてくれます。例えば日本茶に多く含まれるカテキンには利尿作用があり、アルコールが体内で分解される過程でできるアセトアルデヒドなどの有害物質を体外に排出します。またお茶に含まれる覚醒成分カフェインは、適度にアルコールで麻痺した脳を活性化します。適量であれば「百薬の長」と呼ばれるお酒は、お茶をパートナーにすることで、体に負担をかけすぎることなく、より健康的に楽しめるのです。
冷(ひや)の日本酒には「和(やわ)らぎ冷茶」を
近年注目を集めている日本酒の味わい方に「和らぎ水」があります。
ウイスキーなどの蒸留酒と一緒に追い水(チェイサー)を楽しむ方法と同様に、日本酒を飲みながら、お酒とほぼ同量の水を飲むことで、酔いの速度がゆっくりに。体や感覚を休めるほどよい間合いにもなります。
この「和らぎ水」のおいしい進化系として、和らぎ冷茶=アイスティーを楽しんでみませんか?
「和らぎ冷茶」にオススメの水出しアイスティーの作り方は簡単です。フタ付きの清潔な容器に、お好みの日本茶の茶葉10gとミネラルウォーター1リットルを入れ、フタをして冷蔵庫で3〜5時間置き、茶葉を取り出したら完成です。衛生と風味のために作り置きはせず、24時間以内に飲みきりましょう。出来上がりを口に含み、濃いようでしたら召し上がる直前にミネラルウォーターで割るか、グラスに氷を多めに入れてお楽しみください。低温で水出し抽出することで、お茶のリラックス成分=テアニンがほどよくあり、アルコールの心地よい酩酊を邪魔しない、カフェイン少なめのまろやかな味わいに仕上がります。
日本酒の味わいを、水出しアイスティーでリフレッシュすれば、杯を重ねるごとにゆったりと感覚が研ぎ澄まされるような、和らいだ境地に至るでしょう。