特集:味と香りの素敵な出会い

お茶にはお酒をよりおいしく、飲みやすくする効果が。ポイントを踏まえつつ、おすすめの組み合わせをご紹介します。

同じ嗜好品でありながら、相性がよくないと思われてきたお茶とお酒。


中国では一千年以上も前から比較され、優劣を競う論争が繰り返されてきました。代表的なのは、敦煌で発見された「茶酒論」(970年頃)。お茶とお酒が登場し、それぞれ自分の価値を主張して譲らず、最後に“水”が出てきて仲直りさせるというものです。


日本でも、僧侶の蘭叔(らんしゅく)により、お茶の愛好家とお酒の愛好家が故事を引用しながら論争する「酒茶論」(1576年頃)が書かれています。お茶は覚醒、お酒は酩酊と、もたらされる状態が正反対なため、なにかと対立させ、比較したくなるのでしょう。


ところが、お茶にはお酒をよりおいしく、飲みやすくする効果があるのも見逃せません。


お酒と水をあえて交互に飲む場合がありますが、これはアルコールで鈍くなった舌をリセットさせるため。この水をお茶に変えてみるとどうなるでしょうか?
お酒の風味を口の中に残したまま、お茶を口に含みます。すると、両者の風味が響き合ったあと、お茶が喉を通って口の中がさっぱり。次に飲むお酒を新鮮な味わいで飲むことができます。


お茶とお酒の種類によって、生まれるハーモニーは千差万別。まさに組み合わせの妙といえるでしょう。


マッチングのポイントは、風味が似たもの同士を合わせること。もちろん例外はありますが、ポイントを踏まえつつ、おすすめの組み合わせをご紹介します。

烏龍茶×ウイスキー

樽で熟成するウイスキー独特の香り、樽香と烏龍茶の焙煎香が好相性。「武夷岩茶老叢水仙(ブイガンチャ ロウソウスイセン)」は、焙煎の香ばしさと力強い風味が爽やかな後味を残し、「凍頂烏龍特級」は、焙煎香とフルーティーな甘みがウイスキーの風味に調和します。

ジャスミンティー×焼酎

焼酎と「茉莉春毫(モーリーチュンハオ)」のまろやかな風味が絶妙にマッチ。フラワリーとも表現される芋焼酎の香りとジャスミンの香りは、香りの系統も同じ。華やかな風味を楽しめるのもポイントです。

紅茶×赤ワイン

赤ワインのボディの強さを引き立てるには、コクのある“紅茶”を。「セイロン・キャンディ」は、まろやかな風味が赤ワインの渋みを包み込んでくれます。赤ワインは甘みとの相性もいいので、砂糖を加えた「テ・オ・ショコラ」もおすすめ。

「お茶とお酒」のお話